終声に2文字の字母があるもので、11個あります。しかし、終声として発音する場合、どちらかの一方の音しか発音しませんし、どちらを発音するかは以下の通り決まっています。
a) 前の字母を発音するもの
ㅄ(ㅂ)、ㄳ(ㄱ)、ㄵ(ㄴ)、ㄶ(ㄴ)ㄽ(ㄹ)、ㅀ(ㄹ)、ㄾ(ㄹ)、ㄼ(ㄹ)
b) 後の字母を発音するもの
ㄺ(ㄱ)、ㄿ(ㅂ)、ㄻ(ㅁ)、ㄼ(ㅂ)(밟다(踏む)のみ)
3.1.初声がㅇ
前の字母が終声、後ろの字母が次音の初声として発音されます。2.3.で一つの終声音が、初声にㅇが来た時に、初声になるのと同じです。
ㅄ、ㄳの場合はㅅが濃音化します。

3.2.初声がㅎ
初声がㅎの場合、ㄵ(ㄴ)、ㄼ(ㄹ)、ㄺ(ㄱ)の後ろの字母は、次音の激音となって現れます。これも2.4.(2)で通常の終声音が次音にㅎが来たとき、次音の激音となって現れるのと同じです。

3.3.初声の平音の濃音化
ㅄ(ㅂ)、ㄿ(ㅂ)、밟다、ㄳ(ㄱ)、ㄺ(ㄱ)は初声の平音を濃音化します。
2.6.と同じです。

用言の時は、次の用言語尾の平音の頭音は常に濃音になりますが、これも2.7.と同じです。

3.4.終声音の鼻音化
次音の初声が鼻音(ㅁ、ㄴ)の時、
ㅄ(ㅂ)、ㄿ(ㅂ)、밟다は、(ㅂ)→(ㅁ)
ㄳ(ㄱ)、ㄺ(ㄱ)は(ㄱ)→(ㅇ)と鼻音化
これは、2.1.と同じです。

3.5.ㄾ(ㄹ)、ㄼ(ㄹ)の初声がㄴの時、 ㄴ→ㄹと流音化
これは、2.8.と同じです。

3.6.ㄶ、ㅀの初声の変化
2.5.のㅎ+子音の発音と同じになります。
