5.漢字語の特例(固有語との違い)


5.1.初声の平音の濃音化

終声がㄹの場合、初声のㄷ、ㅈ、ㅅは濃音化します。日本語発音では清音となります。固有語であれば、ㄹの後は濃音化しませんので、日本語発音では有声音となり、ここが違います。

マルタン、ピョルト、ヨルチョン、シルチェ


5.2.接尾辞の濃音化

初声が接尾辞的に扱われると濃音化する場合が多いです。

シカ、ウエコア、ヒョンポプ、ポンチョム


(参考)1単語の場合、固有語でも漢字語でも有声音の鼻音ㅁ、ㄴ、ㅇと流音ㄹのうしろの平音(ㅅ以外)は発音文字も変化なくそのまま有声音で発音されます。

カムギ、パンド、タルギ


5.3.語頭ㄹの変化(頭音規則)

これは、文字そのものも変化し、その文字の通り発音します。
語頭が야、여、요、유、이の場合ㄹ→ㅇに、その他はㄹ→ㄴに変化します。
下欄に語中の場合を記載しましたので、それと比較して下さい。

(1)語頭が야、여、요、유、이の場合ㄹ→ㅇ

ヤンシク、ヨッカク、ヨグム、ユヘン、イビョル

(2)その他の場合ㄹ→ㄴ
ナッカ、ノグム


韓国語はウラルアルタイ語系なので、固有語で語頭にラ行が来る語はありません。これは日本語も同じです。日本語の場合、中国語由来の漢字語は語頭にラ行が来る語がありますが、韓国語の場合、中国語由来の漢字語でも、語頭に来る場合、ア、ヤ行かナ行に変化します。語頭でない場合は、本来のラ行の発音となります。韓国語の辞書は語頭に来るベースで掲載しているので、ㄹ行は英米の外来語のみとなります。なお、朝鮮語は語頭でもラ行のままですので、朝鮮語の辞書には中国語由来の漢字語でもㄹ行に載ってきます。

5.4.漢字語で語幹末音ㄴと接尾辞の頭音ㄹが結合すると、ㄹ→ㄴ

センサンニャン、チョンシンノン、センチョンニュル


(参考)1単語の場合は、2.2.の通り、終声音ㄴは初声音ㄹの前でㄴ→ㄹとなります。

カルリャク、ヨルリョ

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